宅録の音質に影響を与えるものが身近にたくさんあるのをご存知ですか?
まえがき
宅録を始めた頃は音質に無頓着で、ほとんどなにも考えてなかった。録音場所はリビングで、夏はエアコンをかけて涼しい中で、冬はヒーターをそばにおいて暖かくして録音していました。
当時モニターヘッドホンを持っていなかったのでノイズを聞くことができなかったので特に悪い音質と思うこともありませんでした。
PCから聞く声やふだん使いのヘッドホンから聞く声は ノイズや反響のないふつうの音に聞こえました。
さらに主にクラウドソーシングの仕事をしていたこともあって クライアントさんから音質に関して指摘を受けたこともありませんでした。
なので!安い単価でもいいのでナレーションの仕事がしたい!という方は それほどシビアに環境について整えなくても仕事をとることは可能なんです^^
ただし最近は 宅録する人が増えたこともあって 音質も重視されるようになってきている傾向はありますので 少しずつ環境をよくしていく必要はあるかもしれません。
では お待たせしました。音質に影響を与える可能性のある私たちの身近なものを紹介していきますね
音がノイズとなるものたち
エアコン
エアコンをつけて録音するとホワイトノイズが高めになります。エアコンを使えないということは!夏は地獄の暑さを覚悟しなければなりません。
対策としては先に部屋を冷やした状態にしてエアコンを切って録音する。あとはクールベストのような濡らして冷たさをキープしてくれるベストなどを着用するなどしかありません。
滝汗流れる中、録音してぶっ倒れそうになったこともあります^^;Twitterで夏場、この過酷さをツイートされてるナレーターさんをよく拝見します。
くれぐれも熱中症には注意されて下さいね。
冷蔵庫
冷蔵庫なども近くにあればノイズとなるかもしれません。
換気扇
わかりにくいのがお風呂場の常時入った換気扇。実は私の宅録部屋はお風呂場の真上。なにかしら低く響くような音を感じていたのですが、それは宅録部屋の真下にある換気扇のファンの音でした。
そばにあるだけで影響を及ぼすもの
ここからは、実際に音は出さないものたちをご紹介しますね。
そばにあるだけで 音質に影響を及ぼすかもしれないものたち。特にコンデンサーマイクを使われている方は要注意。
宅録の気付かぬ敵は金属です。金属があると反響してしまうからなんです。
ヒーター
ヒーター!これは私の実体験です。まだ音質の重要性を自覚していなかった頃 寒いので、録音しているそばにヒーターをおいていました。当時の環境では それだけでも反響していたのに、ヒーターをそばに置いたことで 金属部分に音が跳ね返って さらにひどい反響になってしまっていました。
ただ、これをきっかけに音質について見つめ直すきっかけとなったので、そこはよかったと思っています。
気づけなかった◯◯◯
音質って大事なんだなとやっと気づき、宅録場所をリビングからクローゼットの片隅に移動し安心していたところ、企業案件だったため、かなりシビアに音質を問われる出来事がありました。
その原因はなんとパイプ!洋服をかける金属のハンガーパイプが原因でした。対策としてはパイクにバスタオルなど布地を巻きつけるだけでも効果がありますので、対策としてはとりやすいですね。
宅録するときは、ちょっと周辺を見回して金属類がないかを確認してみて下さいね。
番外編 扉
最後に受講生さんのお話。
受講生さんが 部屋からクローゼットへ宅録部屋をうつし、音質が格段に上がってとても喜んでいました。音質が上がったと確認できた次のボイスサンプル。
なぜか前回ほどはよくない音質。不思議に思って、宅録環境を変えましたか?と尋ねたところ、「もしかすると、後ろの扉があいたままになっていたかもしれません。」との回答でした。
ささいなことで音質は変わってしまうものなんですね。
以上 私がこれまでに遭遇した音質に影響を与えた身近なものたちについてでした。
これから宅録を考えてる方へ
ここまで読まれてなんだか大変だなと感じられたかもしれませんね。でも大丈夫です。最初は録音するだけでも大変な作業ですので、そちらに力をいれて下さい。
私は反響もあったし、ノイズもありましたがナレーション案件を獲得することができました。まずは安価かもしれませんが、クラウドソーシングでナレーションをお仕事を実際にやってみて下さい。
そこから もっとやりたいって思われたなら そのときに環境を見直せばいいのです。
音質をよくしたいと感じられた方はモニターヘッドホンがおすすめです。反響音もばっちりわかりますよ。