こんにちは^^ ナレーター、朗読家のもよ@森野燿子です。
自宅でナレーションを録音し、納品する宅録ナレーターという仕事をしています。
聞いて下さる方の耳にすっと入っていくようなナレーションをお届けしたく
日々奮闘しています。
読む原稿は、PDFなどで届きます。
でね!その原稿を見た瞬間に
ナレーターのテンションがだだ下がったり!
がんばるぞー!とテンション上がったりする!
ということを、原稿を書かれる方、原稿に携わる制作会社の方にぜひとも
知ってもらいたい。
実際の原稿を公開できないので
まずは、テンションだだ下がり原稿はこちら。
冒頭部分を抜粋したので、ぜひ声に出して読んでみて
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どうですか?つまずかずに読めましたか?
続いては やる気でる原稿!
ぜひ、こちらも声にだして読んでもらいたい!
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やる気でる原稿は
- 読み終わりで改行されている
- 漢字にルビふっている
改行されていない読みにくい原稿が届いたら
読み間違わないように、次のようなことをします。
印をつけたり、消して次の行に書き加えたりして読み間違わないようにする。
が!その原稿の行間が せま〜〜〜いものだったりすると
これまた間違いやすくなる
さらに、読めない漢字などは辞書で調べるという作業がまっている(TT)
改行されている いないで
こんなにも読みやすさに差が出ます!
ここで!
それってナレーターの作業が、ちょこっと増えるだけで
読み自体は変わらないでしょ!
と思った方(いないことを望みますが・・・)
テンションだだ下がり原稿
→読み間違わないように読むことに専念
→漢字を調べることに時間をとられる
やる気でる原稿
→読み間違わないはクリアされているから!
感情をこめたり
聞きやすいような区切りの工夫をしたり
立てる言葉を考えたり
宅録なのでノイズ除去に時間をかけたり
ということは!
同じナレーターが読んだとしても
クオリティが高く仕上がるのはどちらかというのは
一目瞭然!です
ちなみに
テレビ局のアナウンサーや番組ナレーションなどの原稿って縦書きです
この原稿にはルビがつけられませんでしたが
固有名詞などにはルビがふってあります!
番組制作は、ディレクターがネタを探し、アポイントをとり、
取材し、カメラマンが映像をとり、編集マンが編集しBGMを入れたりして
さまざまな方が、15秒や30秒に時間や労力、そして情熱をかけています。
そして、最後の仕上げが、
それを伝えるナレーターやアナウンサーなんです。
自分たちが頑張ってやってきたもの最終段階。
それが、ナレーションです。
みんなが一丸となって、「よりよい作品にしたい」
そう願っています。
そのため 最大限の配慮がなされているのが
- 縦書きで
- 改行されていて
- 間もしっかり一行あけられていて
- 漢字にルビがふられている
そんな原稿なんです(TT)
ここに、ナレーター、アナウンサーは
自分が苦手な鼻濁音や無声化に印をつけたり
間を考えたり
大切な言葉(立てる言葉)に波線を引いたりしていきます。
ここなんです!
この作業に時間をかけたいのです!
ナレーション原稿を書いているみなさん!
ナレーションを依頼する制作会社の担当者さん!
ナレーターは、ただ間違わずに読むだけの人ではありません。
その作品にたずさわる人たちがチームとなって
よりよいものを作りあげていく
そのために
せめて、文章の区切りのところでの改行をお願いします!
漢字にルビをふっていただけると、さらにうれしい。
私がこんなふうに感じるのは
テレビ局でニュース原稿を読んでいた経験があるからだと
思っています。
宅録ナレーターからスタートされた方は
もしかすると、読みにくい原稿が「ふつう」のことと思っているかもしれません。
初心者の方が、ライターや宅録ナレーターとして活躍していますが
環境は、正直よくありません。
この原稿の改行作業は、そんなに時間がかかることではないですし
それをしていただくことで
ナレーターの時間が節約でき、節約できた分を読みに生かせるということを
知っていただき、わずかかもしれないけれど
動画作品の底上げをしていけたらと
そんなふうに願っています。